STORY

現場改善事例

現場の課題に向き合い、

価値ある未来をつくる。

2026.09.10

株式会社恒川工業様

株式会社恒川工業 様 BOMIEL導入ストーリー

岐阜県の株式会社恒川工業 代表取締役社長の堀部様にインタビューさせていただきました。

株式会社恒川工業について

恒川工業は岐阜県美濃加茂市に本社を置く産業用機械製造業者です。1973年に創業し、モノづくり一筋で歩んで参りました。現在は日本国内だけでなく中国とタイにも拠点を構え、高品質なオーダーメイドの生産機械を一貫対応で製作しております。

当社ではBOMIELをベースにカスタマイズ開発をやっていただき、ほとんどの業務フローをシステムに乗せることに成功しました。TPS (Tsunekawa Product Status System) とリネームさせてもらって、事務員から現場の職人まで全員が利用できるシステムとなっています。

部品表や工程指示を紙ベースで管理するこれまでのやり方に限界を感じていた。

当社は部品表をベンダーから受領し、それらをベースに加工指示や組立指示を出しています。これまでは部品表や指示書をすべて紙で印刷しており、大量の紙がホワイトボードに貼り付けられていましたが、部品表の更新が頻繁に入るケースにおいては、最新版を追うのが非常に困難でした。その結果、加工のやり直しが起きたり、組立工程を始めようとしたけど部品がない、といったトラブルが頻発していました。

また、部品を受領したり工程が終了したといった作業の実積は、紙に蛍光マーカーで線を引いて消し込んで、それを後から集計するというやり方でした。しかしながらこれでは実績が確認できるようになるまでに非常に時間がかかり、作業がどれくらい進んでいるのか、確認することが困難でした。

当社は事業の拡大に伴って受注を増やしていくフェーズにありましたが、これまでの部品表の管理方法では限界を迎えていることは明白であり、システムをベースにした業務フローに切り替えることが急務でした。

他社のシステムでは現場への定着が困難だった。

これまでにもシステムベースの業務へ切り替えようとチャレンジしたことはありました。業界でもよく使われていると言われているシステムを当社も入れていますが、残念ながらすべての機能を使いこなすことができず、業務自体はそれまでと変わることはありませんでした。

現場へのヒアリングを実施しましたが、ユーザーインターフェースが大きな課題になっているようでした。

まずは操作の煩雑さが問題として挙げられました。同システムは非常に多機能であるが故に、画面上に大量のボタンがあり、どこを触ったら何が起こるのかが覚えられないようでした。また、必要な情報に辿り着くまでに複数回の操作を経なければならず、時間に追われている現場の職人にとっては受け入れることが難しいようでした。

さらにもっとシンプルな問題として、文字が小さいことが挙げられました。現場には比較的高齢な方もいるため、画面上の文字サイズが小さく読みづらいと、それだけで仕事にならないと諦められてしまうようでした。

これらの課題を克服した上で、当社の業務を満足できるようなシステムなんて導入できるのか、できたとしていくらになるのか…と半ば諦めていたところにアールワンテクノロジーさんを紹介してもらいました。

使いやすいUIに驚き。1ヶ月も経たず運用に乗せることができた。

まずはスモールスタートということで、BOMIELの基本機能である部品表管理と部品トラッキングを導入しました。驚いたのは、UIの使いやすさです。部品表の追加や更新があった際には事務員にアップロードしてもらいますが、ほぼ説明することなく各自で実施してもらうことができました。

また現場においても、これまで紙の部品表から特定の部品を探して消し込んでいたところが、検索機能によってすぐに見つかるようになったため、作業効率が格段にあがりました。

そしてハードルが高いと感じていた実績の取得においても、スマホアプリのUIが相当にシンプルに作られているため、こちらもほとんど説明せず皆が実施してくれるようになりました。スマホに慣れていない高齢の職人さんも同様です。

UIが現場に受け入れられやすかったことで、新しい業務フローの定着は本当に早かったです。1ヶ月もかからなかったのではないでしょうか。これにより、これまでの課題だった部品表の管理や、進捗情報の取得が簡単に実現できました。

データを見る文化が醸成され、より活力のある現場に。

さらに驚いたのは、現場の働き方の変化です。ある社員の強い要望で、工場内にBOMIELの画面を表示する大型モニターを導入しました。すると、社員たちが自発的に、データに基づいた進捗管理のミーティングを実施するようになったのです。これによりかつての工程の手戻りなどのトラブルの頻度が格段に減りました。自身の頑張りが数値ですぐに見られるようになって、それによりモチベーションのあがった社員もいたようです。

データの見方などに関して具体的な指示は与えていませんが、解釈しやすく、ほしいデータがすぐに見られることも大きな要因かと思いますが、そもそもこういったデータは、管理者だけではなく、現場の作業者自身が喉から手が出るほどほしいものだったのだと気づくことができました。

成長する現場に合わせてカスタマイズ開発を依頼。高速な開発にさらに驚き。

先に述べたように、システムによって現場の情報が見られるようになったことで、社員から「こういった情報は出せないか」「こういう機能があると便利ではないか」というリクエストが上がってきます。その都度アールワンさんにカスタマイズ開発を依頼するのですが、その開発速度に驚かされます。早いものなら、今日お願いしたものがその週の週末にはレビュー環境に上がってきて、すぐに本番環境に反映、というスピード感です。また、あまり具体化できていない要望にも、意図を汲んで機能として実現してくれるのがありがたいですね。アールワンさんは会社を立ち上げて間もないため、アーリーアダプターとしての恩恵を得られているのかもしれません(笑)。

当社は業務フローに既存システムがほとんど入っていない状態から始めたこともあり、BOMIELを中心とした新システムを導入したことで、これまでに経験したことのない業務改革を実現できました。

今現在でも現場は成長しており、まだ改革できる部分があると感じています。お客様が来社された際にシステムを見て感心されて帰っていかれることが多いですが、このスピード感で今後もDXを実践し、競合他社が追随できないレベルにまで洗練された工場を作り上げていきます。

当社からのコメント

恒川工業様は BOMIELをはじめとしたシステム導入だけでなく、より効率のよい工場レイアウトへの転換や、社員がより働きやすい環境を目指した現場設備の改良など、旧態依然とした働き方から脱却するための抜本的な改革をものすごいスピードで進めておられます。「とりあえずシステムを入れてみた」ような表面的なDXではなく、システムを使いこなす・使い倒せるように現場が変化し、深いレベルでDXを実現していることが明確にわかります。今後も堀部社長のリーダーシップのもと、熱意のある社員さんたちを中心にさらなる進化を遂げられると思います。